ザルツブルクに慣れきっている地元住民にとって、ザルツブルクの街はほとんど日々の見過ごされた風景になっています。そのため、来訪者が素晴らしい光景に深い感銘を受けているのを見て、初めてザルツブルク旧市街が示している独特の魅力に気づくことが多いものです。平均的なザルツブルク市民は、「こんな美しい街に暮らしているなんて、夢みたいでしょう!」などという熱狂的なフレーズに何度も当惑させられているため、この街の美しさにいかに注意を払っていなかったかを思い知るのです。
ザルツブルクの街の中でも歴史ある旧市街は、ヨーロッパにある場所の中でこの世で最も美しい場所の 1 つです。この事実は、1997 年にユネスコから世界遺産に指定されたことで国際的な承認を受けたことでも明らかです。
多くの建築様式を擁する旧市街は、まさに建築の宝庫です。厳しい保護措置が課せられているおかげであることは言うまでもありません。数々の小路 (Getreidegasse、Judengasse、 Goldgasse、Kaigasse、Linzergasse、Steingasseが最も有名) をのんびり歩くと、狭い空間上に中世様式、ロマネスク様式、ルネッサンス様式、バロック様式の建物や、君主制時代の優雅で擬古典的な民家を目にします。ザルツブルクにおいて建築上の足跡を残さなかった時代は 1 つもありません。